令和5年度 じんけんスタディツアー
今、シリアで起こっていることは? ~人道支援団体から見た課題と希望~
2011年の戦争勃発以来、終わりが見えないシリアの情勢は、依然として世界最大の難民危機です。さらにコロナ感染症によるパンデミック、ウクライナでの戦争による物価高等で、さらなる苦境に追い込まれています。
【講師プロフィール】
・2008年から2010年3月まで、青年海外協力隊としてシリアで活動。2015年より、難民となったシリア人の話を聞くために中東・欧州10か国を訪れる。
・2016年にPiece of Syriaを立ち上げる。日本企業のUAE駐在員、シリア難民支援NGOのトルコ駐在員を兼務。
・2020年12月より、国際協力機関で働く妻の随伴家族として、ケニア・ナイロビに在住しながらPiece of Syriaを運営。
あなたにとってシリアってどんな国ですか?
中野貴行さんは2010年3月まで青年海外協力隊として、シリア北部で2年間活動。シリアでの生活を通じて人の温かさやおもてなしの文化に触れました。当時のシリアは自給率100%を超える農業大国で、高い教育水準を持つとても治安の良い国でした。その後戦争が始まり、中野さんは2015年より中東・欧州10か国を訪問。難民となったシリアの人たち100人以上と話をし、自分がやりたいのは難民支援ではなく、大好きになったシリアの人たちが「現状を変える力を発揮できるように」手助けをすることだと気づきます。
かわいそうだからではなく「大好きだから支援したい」
戦争が終わったとしても、その日からすぐに平和が訪れるわけではありません。中野さんは、長い期間で破壊されたものを直し、未来を創るために必要な土台は教育であると考え、2016年、シリア教育支援団体Piece of Syriaを立ち上げました。シリア国内外に居住するシリアの人たちに対して、子どもたちが基礎教育を受け未来の平和を作るための活動と、平和のために構想する人材育成を行う活動を続けています。
今回、ご在住のケニア・ナイロビよりオンラインでご講演いただきます。ぜひ、皆さまお誘いあわせの上、ご参加ください。
【日時】10月16日(月)午後1時30分~3時
【会場】地域総合センター塚口 3階 集会室
【対象】尼崎市在住・在勤・在学の方
【定員】40名(先着順) ※手話通訳あり
【主催】(公社)尼崎人権啓発協会、地域総合センター塚口
【申込】お電話またはFAX、センター窓口にて受付けます
2023/09/22