お知らせ
長崎被爆体験交流証言講話 実施報告(開催日2025.8.8)
投稿日時: 2025年08月08日
被爆体験交流証言者の河野 正二さんをお招きし、平和推進講演会を行いました。

国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館から交流証言者の河野 正二さんにお越しいただき、被爆者 田川 博康さん(被爆当時12歳)の被爆体験をお話しいただきました。
※交流証言者とは…被爆者の被爆体験を受け継いでいきたいという意思を持ち、交流を深めた被爆者の体験や思いを受け継ぎ、次世代の証言者としてスライドや映像等を用いながら被爆体験や平和への思いを語り継ぐ方のことです。
田川さんは被爆地から3.3㎞地点の疎開先で被爆しました。爆心地近くで被爆した両親を探すために原子野を歩き続け、その道中で自分の住んでいた町が跡形もなく無くなっていることを知りました。
足を負傷していた父親を救護所へ運び、手術してもらうも死亡し、外傷がなかった母親もその後白血病で亡くなりました。戦後は残された姉と2人でなんとか生き抜き、本当に大変だったと壮絶な体験談をお話しくださいました。
田川さんは「平和に対する強い願いを真剣に持ち続け、それを常に我が事として考えること」が一番大事であると語り、平和が当たり前になることが一番怖い事であると仰っていたそうです。
講演会の最後に河野さんは「今も世界中で戦争が起こっているが、私たち一人ひとりにできることは平和であることへの強い願いを持ち続ける事、ただそれだけで良い」と仰り、「平和であることを日本が諦めたら終わり」であると強く語って締め括られました。
戦後80年の節目の年に、被爆者の方の体験談という貴重なお話を聞くことができ、あらためて平和であること・命の大切さを学び、戦争のない世の尊さを強く感じることができました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
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