お知らせ

人権課題映画会実施報告(開催日2025.5.15)

投稿日時: 2025年05月16日

島崎藤村の不朽の名作「破戒(2022)」の上映会を行いました。

(あらすじ)被差別部落出身の瀬川丑松は、故郷を離れ小学校の教壇に立っている。生徒に慕われている彼は、出自を隠していることや、差別の現状に悩む一方で、士族出身の娘に恋をしている。同僚の銀之助にも支えられていたが、学校では丑松の出自が疑われてしまう…。

今作は全国水平社創立100周年記念作品で、60年ぶりに再映画化された作品です。明治後期、亡き父から出自を隠し続けるように強い戒めを受けた主人公の苦悩が描かれています。

「たとえこの先部落差別が無くなったとしても、また何らかの形で差別は生まれるだろう。人間は愚かなのではなく、弱いから差別するのだ」という台詞が印象強く、差別解消の難しさもこの言葉に詰まっているのだと感じました。人は平等であるべきだと思いながらも弱いから自分と違うものを恐れ、それが無意識でも差別につながってしまう。この作品を鑑賞して、あらためて差別することの恐ろしさや差別解消の難しさを感じました。上映会に参加していただいた方々も、時に涙を浮かべながら真剣に鑑賞され、最後は見に来てよかったとお言葉をいただけました。

(参加者の感想)

  • ・あらためて差別はあってはならない。人は平等でなければならないと思った。
  • ・理不尽な境遇に立ち向かえる勇気と、そんな人を助けられる人でありたい。
  • ・関心があったので映画を見ることができてよかったです。様々な問題をはらんでいると思いまし  た。自分自身も知らず知らずのうちに差別しているのかもしれないと考えさせられました。

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